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「第14回多摩桜ウォーク」を開催しました!

 2025年3月30日(日)、都立桜ヶ丘公園にて、「第14回多摩桜ウォーク」を開催しました。

 14回目となる今年は、専門家の解説をいただきながら、桜ヶ丘公園に植樹された5つの「宇宙桜(そらざくら)」を巡りました。
 日本三大桜のひとつ、福島県の「三春滝桜(みはるたきざくら)」の宇宙桜も鑑賞できるコースです。

 暖かな春の日差しのもと絶好のお花見日和となり、約50名の参加者の皆様と共にウォーキングを楽しむことができました。


2025年3月30日 醍醐桜の前で


 午前9時30分より都立桜ヶ丘公園の「旧多摩聖蹟記念館」にて開会式を行いました。

 はじめに、多摩商工会議所の伊野弘明会頭より主催者挨拶がありました。続いて、本日の講師である一般財団法人ワンアース代表理事の長谷川洋一氏よりご挨拶をいただきました。そして、多摩桜プロジェクトにご協力いただいている公益財団法人東京都公園協会の遠藤潤多摩丘陵エリア担当課長と桜ヶ丘公園の山田智センター長をご紹介の後、桜ウォーク出発となりました。

     


 最初の宇宙桜「醍醐桜(だいござくら)」は満開です。
 多摩市を一望できる見晴らしのよい丘に、小さい可愛らしい花をたくさん咲かせた「醍醐桜」は圧巻で、参加者からは感嘆の声が上がりました。

 長谷川講師からは、原木の「醍醐桜」は岡山県真庭市の樹齢1,000年のエドヒガン系の桜で、元弘2年(1332年)に後醍醐天皇が隠岐に流された際、この桜を見て称賛したことから「醍醐桜」と名付けられたとお話いただきました。

 岡山県外に出るのは多摩だけという大変貴重な宇宙桜の苗をいただき、都立桜ヶ丘公園に植樹してから約12年、今では高速道路や電車からも見えるほど大きく成長した「醍醐桜」は、ゆうひの丘のシンボルツリーとなっています。


宇宙桜「醍醐桜」


 続いて「遊びの広場」を通って、2番目の宇宙桜「三春滝桜(みはるたきざくら)」に向かいました。

 日本三大桜の一つ、福島県三春町の「三春滝桜」は樹齢1,000年の天然記念物のベニシダレザクラで、枝から薄紅の花が流れ落ちる滝のように咲き匂うことからこの名がついたそうです。

 長谷川講師からは、本家本元の「三春滝桜」をぜひ一度鑑賞してほしい(混みますが・・・)とのお話がありました。また、今後宇宙桜「三春滝桜」が成長したら、桜の木の下に椅子を置いて、椅子から空を見上げながら桜を鑑賞するご提案もいただきました。

 参加者は熱心に説明に耳を傾け、美しいしだれ桜を写真に収めていました。


宇宙桜「三春滝桜」


 そして、次の宇宙桜に向かう途中の「お花見坂」のパーゴラで、桜ヶ丘公園がこの日のために作成して下さった「多摩桜プロジェクトの紹介動画」を鑑賞することができました。


多摩桜プロジェクトの紹介動画

 「お花見坂」の山桜は五分咲きほどで、今後の開花を楽しみに歩きました。


お花見坂
                              

 「ひぐらし坂」では、3番目の宇宙桜「ひょうたん桜」と4番目の宇宙桜「高桑星桜(たかくわほしざくら)」を鑑賞しました。

 晴れた日には富士山を望むことができる高台で、満開の「ひょうたん桜」が見事に咲いています。
 長谷川講師からは、仁淀ブルーで有名な高知県仁淀川町から寄贈いただいた「ひょうたん桜」はエドヒガン系の桜で、つぼみがひょうたんの形に似ていることから「ひょうたん桜」と呼ばれているとお話いただきました。

 「ひょうたん桜」の隣に植樹されている「高桑星桜」(岐阜県岐阜市)はまだつぼみの状態で、これからの開花を待っているところです。

       

宇宙桜「ひょうたん桜」


   

 5番目の宇宙桜「稚木の桜(わかきのさくら)」は「山の越」に植樹されています。高知県佐川町から寄贈された「稚木の桜」もつぼみの状態で、開花を待っています。

 長谷川講師からは、「稚木の桜」は、NHKの連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった、植物学者牧野富太郎博士が発見した桜、牧野博士が愛した桜である、とご紹介がありました。

 そして、ここ桜ヶ丘公園の「稚木の桜」の種から成長した「稚木の桜2世」が、再開発の進む渋谷桜丘のさくら坂(インフォスタワー前)と、東日本大震災の復興支援として福島県南相馬市の小高小学校に贈呈されたことをご説明いただきました。

            

 最後に、先日、多摩市立聖ヶ丘中学校の生徒さんと一緒に植樹した宇宙桜2世「稚木の桜」「ひょうたん桜」「高桑星桜」を見学し、桜ウォークは終了となりました。(詳しくは、こちらをご覧下さい。)

 ご参加いただきました皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。

→ 第14回多摩桜ウォークチラシ

多摩テレビの放映

3月30日(日)の「第14回多摩桜ウォーク」の様子は、2025年4月6日(日)〜4月9日(水)の多摩テレビ『TTV−NОW』でご覧いただけます。
放送時間: 毎日 8:30/11:30/15:00/18:30/20:30/23:00




都立桜ヶ丘公園の宇宙桜2025

 2025年、都立桜ヶ丘公園の宇宙桜が開花しました。




宇宙桜「醍醐桜(だいござくら)」 (2025年3月28日)





宇宙桜「ひょうたん桜」 (2025年3月28日)





宇宙桜「三春滝桜(みはるたきざくら)」 (2025年3月28日)



市制50周年記念「宇宙桜2世」を都立桜ヶ丘公園に植樹しました

 2025年2月27日(木)、都立桜ヶ丘公園で、「宇宙桜(そらざくら)2世の植樹」を行いました。

 当日は暖かな日差しに恵まれ、多摩市立聖ヶ丘中学校の矢野尚子校長先生・三浦摩利先生及び生徒の皆さん16名が参加され、桜ヶ丘公園と多摩商工会議所のスタッフと一緒に、「稚木の桜(ワカキノサクラ)」「高桑星桜(たかくわほしざくら)」「ひょうたん桜」の3種類の宇宙桜を植樹しました。



 この日植樹した宇宙桜2世は、多摩市制50周年を記念して、桜ヶ丘公園の宇宙桜から種を採取し、プランターに種まきをして育てた記念の桜です。


桜ヶ丘公園の宇宙桜からの種採取(2021年5月28日)と種まき会(2021年11月25日)

 多摩商工会議所で約3年3ヶ月、プランターで育てた宇宙桜2世の苗は、約160cmほどに成長しました。そして植樹に向けて、桜ヶ丘公園のスタッフの手で、植樹場所の土壌改良や、肥料の準備、苗の根巻きなどの下準備が行われました。


宇宙桜の苗の成長(2024年11月25日)と根巻きした苗(2025年2月27日)


 いよいよ植樹がスタートです。まず桜ヶ丘公園のスタッフから説明をいただき、その後、「稚木の桜」「ひょうたん桜」「高桑星桜」の3チームに分かれて、それぞれスコップで1メートルほどの穴を掘りました。



 次に、苗木を穴に入れて、肥料をまいて、網の目のように伸びた根に土がいきわたるように、丁寧に土をかけて植えていきます。



 その後、水が溜まるように、土で土手を作って苗木の周りを囲みます。



 そして、じょうろでたっぷりと水をあげて、植樹が完成です。



 最後に、桜ヶ丘公園の山田センター長より「今後大きく成長した桜の木を、10年後20年後ぜひ見に来て成長を見守って下さい」と言葉をいただき、桜ヶ丘公園から記念品(たまきょうりゅうの缶バッジやハンドタオル)が配られ、解散となりました。



  熱心に植樹にご参加くださった聖ヶ丘中学校の先生方と生徒の皆さん、そして多摩桜プロジェクトにご協力いただいている桜ヶ丘公園の皆様、本当にありがとうございました。


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